FCパッドUSB化基板

祝FC20周年おめでとう企画

平研究員A

ファミコンパッドでUSB

最近アンケートを設置した訳ですが、スーパーファミコンパッドUSB化基板が投票一位になっておりまして、流石かつては一家庭に一台のゲーム機だと感心するとともに、これだけの要望を貰ってしまっては私たちとしても黙って見ている訳にはいかない、というわけで試作品を作る事にしました。

恒例・秋葉原中古店めぐり

早速、素材を入手すべく例によって秋葉原の中古店を探し回りました。しかし今時ファミコンのパッドだけを置いている店が殆どなく、N64のコントローラを探した時以上に苦労しました。結局、秋葉原の外れのとあるレトロゲーム専門店で入手したのですが、おそらくジャンクの本体を買ってきてパッドのケーブルを引きちぎる方が比較的楽に入手できるでしょう。その場合本体の価格が含まれるので気持ち値段が高くなってしまうので安く上げようと思う方は注意が必要です。

いずれにせよ古いハードなので秋葉原でなくとも部品を探すのには多少苦労があるとは思いますが、そのあたりはガッツで乗り切って欲しいところです。

今回の獲物

ファミコンパッド いろいろ有って入手できたファミコンパッドは比較的品質がよく、新品とまではいきませんがかなりキレイなものでした。表面に貼ってあるビニールがボロボロだったので剥がして、ちょっと磨いただけでピカピカになってくれたのでうれしい限りです。サターンパッドと比べて小ぶりですが、ボタンの数が少ないので内部的にはゆとりが持てそうです。

基板を作る

基板 簡単に手順を書くと、パターン書いて、OHPシートに印刷します。その後に感光基板を使ってエッチングし、サビ止めの気持ちでメッキ処理をし、サターンパッドUSB化基板からひっぺがしたICその他を乗せてハンダ付けしてあげれば完成です。サターンパッドUSB化基板Ver1での失敗を生かして十字ボタンは4本串になっていますので斜め方向の入力感度も安心な筈です。

自分も作ってみたい!という方はコチラのページも見てください。

SSパッドUSB化基板のICを使っているのでプロパティで見ると2軸8ボタンとなっていて使えないボタンが余りまくりですが、そのあたりは手作りって事で我慢します。

完成 〜魅惑のゴールド、情熱のワインレッド〜

完成品 ステキです。なんだか余興で作った割にカッコ良過ぎでどうしようかと思ってしまいました。早速手に取って握ってみたのですが、、、持ちにくいです。十数年前のワタシはこれで良かったのでしょうか。パッド左側から出てるケーブルをどう持ったら良いか思い出すのに時間を要しました。指で挟んで持つんですよねコレ。

そんなこんなで持ち方に悩んだりもしましたが、このパッドの持ち方を体が覚えていたようで、このために買ってきたエクセリオンを少しやっただけですっかり感覚を取り戻しました。ノスタルジーで脳がビリビリしびれます。

製作と試用を終えて

といった感じでUSBファミコンパッドを作ってみたわけですが、これはUSBゲームパッドとして本当に動くもので、ネタとはいえウソとかコラとかではないですよ。マジマジ。

私が赤白ファミコンを手放したのがいつの事か全く覚えていませんが、改めてこのパッドを握ると懐かしい感触なのになんだかとても新鮮でした。と懐かしんだりすると未だファミコンが現役な方から怒られそうな気がするのでこの辺にしておきます。

たまには面白いネタを、と作っては見たものの、今時2軸2ボタン(スタートセレクト入れて4ボタン)のパッドなんて何に使っていいものかが悩みのタネなのですが、、、、

最後に、今回のはほんのお遊びなので量産はしません。ご了承くださいませ。2コン作ったりもしませんよ。