キノコのカサのような形なので、安直にカサ型です。指で押すカサの部分と実際にラバースイッチを押す土台の部分、それにラバースイッチと3つの部品で構成されている場合が殆どです。
SSパッドが使いやすいと言われる理由の最も大きなポイントであると思われる各方向へのストロークの深さが特徴で、押した感触がしっかりと指に伝わるので格闘ゲーム等のコマンド入力に適していると思います。逆にX,Y方向のみの斜めを含まない直線的な移動にはあまり向いていないようで、ニュートラルから直接横、もしくは縦方向を入力すると不意に斜めに入ったりする事も有ったりします。
図のように可動の中心点は高め、押した際には上カバーにある山のRに沿って動きます。
ちなみに図はサターンパッドを参考にして書きましたが、さすがサターンパッドは良く出来ていて、ハネがラバードームを押し切るとカサの縁がケースに触れて、それ以上の負荷がハネにかからないようになっています。(これが実はとても重要な事だったりするのは下記にて)
シーマイクコントローラの十字ボタンは、カサの部分と土台の部分の接点がSSと比べて非常に高い位置にあることと、SSのように斜めに押し切った時に上カバーに十字ボタンが接触しない為、カサの部分だけが外れかけて浮き上がるので、なーんかグニャグニャするのでしょう。シーマイクコントローラをお持ちの方は試しにカサをつまんで軽く引っ張って見て下さい。SSと違って簡単に外れてしまう筈です。
よく、土台部分のハネが折れて壊れるようですが、これもシーマイクと同じようにSSと違って斜めに押し切った時に上カバーに十字ボタンが接触しないので、更に強く押し込むとラバーを押しているハネの部分が折れてしまう、という事ではないかと考えられます。
シーマイクは強く押し込むとカサの部分がグニャリと動いてケースに当たり、無駄な力が土台に行かずハネが折れることは殆どありませんし、SSはラバーを押し切るとカサがケースに当たる様にできているので、こちらも折れることはないでしょう。
更に、609では土台の材質を割れやすいABSで作るのもいけないと思います。この二つの原因が重なってあちこちでバキバキとハネが折れまくる原因となっているのではないでしょうか。